保健医療の専門職を志す大学生と高齢者を対象に世代間意識に関する調査を行った。その結果、健康増進活動に参加する高齢者が抱く世代間の否定的態度の程度は、高次の活動能力や孤独感の高低が関連要因となりうることが明らかになった。保健医療の専門職を志す大学1年生は、高齢者と比べて孤独感が高く、失敗の受け止め方や前向きな考え方といった自己肯定感の弱さが特徴としてみられた。これらの特徴を踏まえた世代間交流、特にアクティブな高齢者との交流を取り入れた教育を展開する意義を見出すことができた。(河村孝幸、鈴木玲子、八重樫愛子、佐藤晃子、川﨑善徳、田邊素子)