本研究の目的は,運動を活動内容とした介護予防自主グループ育成における,保健師が行う情報収集の項目を明らかにすることである。研究方法は,A 県内の介護予防自主グループ育成の経験のある保健師 10 名に半構造化面接を行い質的記述的に分析した。その結果,6 つのカテゴリが構成された。保健師は,地域住民や関係者の【自主グループに対する認識】を情報収集し,その認識に向かって【自主グループの運営力】や【参加者の状態に合わせた運動実践力】を情報収集していた。そして,コアメンバーの複雑で変化していく【自主グループ活動に対する思い】や,【コアメンバーや参加者の相互関係】を情報収集していた。さらに,介護予防自主グループ全体を支えるために,【地域組織の協力体制】を情報収集することが重要であった。(佐藤晃子、渥美綾子、安齋由貴子)