注意や叱責といった子ども達にとっての嫌悪的なアプローチは、結果的には具体的な問題解決に結びつかない場合が多いにも関わらず、学校現場における教師の対応方法として強固に維持されている。この原因を応用行動分析学の三項強化随伴性の枠組から検討し、このアプローチの問題点について論じた。これに対し、近年、発達障害児者の示す行動問題に対する非嫌悪的アプローチとして具体的な成果が報告されているPositive Behavioral Supportの理念や方法論を示し、前述した嫌悪的アプローチと比較しながら、今後の通常学級における子どもの行動問題への対応について検討した。pp. 137-140