「学校場面における機能的コミュニケーション訓練の実践とその教育的意義 -問題行動の意味を考える-」
肢体不自由養護学校の指導場面において,高頻度で生起していた男子生徒の教室からの飛び出し,逸脱行動に対し,機能アセスメントを実施し,その結果に応じたコミュニケーション訓練を行った。対象児のコミュニケーション行動の獲得に伴って,教室からの飛び出しは低減し,さらに,休み時間を待っての適切な要求伝達行動が確立し行動の維持も確認された。この結果から,問題行動の意味を探る機能アセスメントの重要性と,機能的コミュニケーション訓練の学校場面での実践について考察した。p.21-28
情緒障害教育研究紀要 第19号