「重度障害者を対象とした野球指導の実践方法に関する研究(3) : ゴロ野球の指導を通した投球動作の改善」
日本体育学会第66回大会予稿集
肢体不自由特別支援学校に在籍する重度運動障害のある生徒を対象に、側方から撮影した投球フォームの連続写真をもとに指導開始時と3年後の投球動作を比較した。指導開始時には主に肘関節の動きのみで投球を行っていた対象者であったが、投球フォームの課題分析を行い、一つの課題をクリアするたびに次の関節の動きを一つずつ取り入れていくことで、重心移動や体幹の捻りなどの動きも獲得されていった。この結果から肢体不自由児の運動技能向上の可能性を示した。松村美佳子・和史朗・竹田唯史