少子高齢化に伴う人口比率や疾病構造の変化、医療費抑制へ各専門職の役割や業務範囲を明確にし、社会や医療現場の情勢に合わせてその役割や業務範囲を再編成することが急務となっている。そこで本研究では、認定看護師へアンケートを実施し、すでに臨床で先駆的な試みとして取り組み成果を上げている医行為を抽出し、陰圧閉鎖療法の有効性を評価した。皮膚・排泄ケアが主体として実施した群と医師が主体として実施した群の有効性、安全性に有意差はなかった。また、従来の医師主体に比較して効果は高いという結果を得た。この結果は、現在の特定行為研修制度の基盤となっており、今後の急性期医療から在宅医療等を支えていく看護師の養成に役立たせていく
ことができる。 P,32-42 本田彰子、井上智子、真田弘美、山田雅子、洪愛子、小池智子、佐々木吉子、藤内美保、川村佐和子、池ノ上克、石川環