40歳以上で中枢神経麻痺や関節疾患等に伴う障害を有する場合、障害者施策と介護保険制度の適用が複合することなどから、運動器の機能向上を目的とした集団運動プログラムにおいては、多様な疾患・障がいの程度および個別性に応じた支援が必要になる。また、高齢期のスポーツ活動の推進、2020東京五輪・パラリンピックを契機とした障がい者のスポーツ参加率の向上が期待されている。本研究では、40歳以上の脳血管疾患者および一次・二次予防対象者、要支援者等、多様なケースを対象として、スポーツの要素を活用した複合・応用的プログラムを実践し、運動機能、痛み、および主観的健康感の変化について検証した。集団運動プログラムにスポーツの要素を活用することで、本来スポーツがもたらすポジティブな要素が、障がいの有無を問わず、生活機能全般に肯定的な影響を与えることが示唆された。(発表者:佐藤敬広、共同研究者:大渕修一、河合恒、植木章三、吉田裕人)