その他

基本情報

氏名 佐藤 敬広
氏名(カナ) サトウ タカヒロ
氏名(英語) Sato Takahiro
所属 総合福祉学部 社会福祉学科
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

小学校教員を目指す学生を対象とした「スポーツB」の授業内容と方法の検討

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

202303

発表学会等の名称

教職研究2022、東北福祉大学教職課程支援室

概要

本研究では、将来の小学校教員を目指す学生たちを対象とした、スポーツ・健康教育に関連する科目の一つである「スポーツB(ET)」を担当する各教員の授業の実践内容を報告し、今後の効果的な授業展開を検討するための課題と展望を考察した。2022年度は「スポーツB(ET)」を3人の教員で担当し、各教員の特徴を活かしながら創意工夫を凝らした授業を展開してきた。共通していた点としては、学生が主体となり授業を組み立てながら実施するアクティブラーニングを用いた授業を展開していたこと、少人数のグループを構成しお互いに学びあえるような環境づくりを意識したことが挙げられた。「スポーツB」は1年生の授業であるため、これらの手法は、仲間作りや友達作りの観点からも効果的な取り組みであったと考えられた。一方で、授業の実施場所および環境がクラスによって異なったこともあり、提供する実施内容に差があったことが課題として挙げられた。また、実施場所の移動に伴い準備や片付け等に時間を要してしまうことや安全面の配慮が行き届かなかった点は次年度以降の改善事項であると考えられた。各教員の特徴を活かした授業の展開は重要であるが、学生に提供する学習の質に差が生まれないよう常に情報を共有していくことが重要である。
さらに、大学体育におけるスポーツ実践を通して得られる心身および社会性への影響を明らかにすることを目的に、その第一段階として、受講学生の基礎体力の測定と生活および運動習慣の調査を試み、本学の学生の基礎体力の傾向と生活および運動習慣との関連を検証するための課題について検討した。学生相互が験者および被験者となり実施したことから、体験的な学びなどの教育活動上のメリットが挙げられた一方で、正確なデータの収集が困難であるなどの研究活動上の限界も挙げられたことから、両面の質を担保するための運営方法についてさらなる検討が必要であると考えられた。また、測定時期の遅れにより、データの集計および分析までは至らなかった。今後は測定を早期に実施し、基礎体力の全国的な傾向との比較や、生活および運動習慣の特徴における比較など、より応用的な分析が必要になると考えられた。