先行研究において、地域高齢者の将来の医療費と関連性が高い指標は、性差、主観的な健康度と起居動作であり、さらには性差による特徴の差異も示唆されている(佐藤ら,2019)。この傾向の要因をさらに検討するため、本研究は、地域高齢者の主観的な健康度および起居動作に関連する要因を検討することを目的とした。その結果、地域高齢者においては、外出を伴う社会参加活動や趣味活動が主観的健康度や起居動作に影響を与えていることが示唆された。今後はさらに、医療費に影響を与えている他の要因を検討していくことが必要と考えられる。(佐藤敬広、吉田裕人、植木章三、芳賀博)