コーディネーショントレーニング(COT)が慢性期脳血管障害者の心理的側面にもたらす影響を検討することを目的とし、Falling Self-Efficacy(FSE)とMental Health Pattern(MHP)を行った。FSEテストでは、全体的に上昇傾向を示した。MHPでは、生きがい度が低く-ストレス度が高いへとへと型から、生きがい度が高く-ストレス度が低いはつらつ型へ著しく変化し、また、SCLでは注意散漫、対人緊張がQOLでは生活の満足度に有意な主効果がみられた。一連の運動プロセスをスムースに行い、日常生活の場面で起きうる様々な外的環境の変化に対する予測および適応能力を養い、円滑に生活を送ることを支援するCOTは、中枢神経に障害を持つ脳血管障害者にとっては大変有益であると考えられる。(pp99-105)編者:Jerzy Sadowski、Tomasz Niznikowski 共著者:Takahiro Sato, Takuya Watanabe, Akito Azumane