令和6(2024)年度、小・中学生の不登校は35万人を超え、過去最多となったことが、令和7(2025)年10月、文部科学省の問題行動・不登校調査で報告された。毎年小・中学校の在籍が減少する中、それに逆行して、不登校の児童生徒は増加し続けている。不登校児童生徒はコロナ禍の令和3(2021)年度に20万人を突破し、それからわずか3年でさらに15万人増加した計算になる。現在、国や自治体ではさまざまな対策を講じているものの、特効薬は見つかっていない。
次期学習指導要領の改訂に向けた論点整理では 不登校児童生徒の教育課程にかかる課題・方向性が示され、今後、不登校児童生徒への対策がさらに具体的になると考えられる。
そのような中、子どもたちが日常的に目にする教科書には大きな変化があった。不登校を扱った教材が令和7年(2025)改定の中学校教科書から道徳、国語、外国語の教科に多数掲載されることになったのである。本稿では、これらの教材について紹介する。
キーワード:不登校、教育機会均等法、学びの多様化学校、特別の教科道徳、教科書