昨年度、「不登校児童生徒への対応~学びの多様化学校と特別支援教育~」をまとめたところ、多くの反響を得た。(本学機関リポジトリにおいて令和6年6月21日に公開してから6か月で約1800件の閲覧、1000件のダウンロードがあった。)
学びの多様化学校に関しては取組実績が浅いことや校数が限られていることから、関連する報告や参考文献があまりないことも関係しているのであろう。
一方、全国の小・中学校の不登校児童生徒は令和5(2023)年度は初めて30万人を超えて、約34万6千人と過去最高を記録し、不登校児童生徒への適切な指導は急がれている。
令和6年度は新たに11校の学びの多様化学校が開校したが、令和7年度はそれ以上の開校やコースの設置が見込まれている。
本稿では、昨年度に引き続き、不登校児童生徒支援のために整備されている学びの多様化学校の現状及び課題について述べる。