毎年秋になると、全国各地で公開研修会が開かれます。全日本聾教育研究大会をはじめ、各ブロックで開催される聾学校の研究会は、自分が担当している子どもと同学年の授業を他校で見ることができる貴重な機会です。近年は撮影した授業動画をパスワード付きで配信するなどの方法も可能になりました。画質もよく、複数台のカメラで撮影された、教室内の雰囲気がよく分かる授業を離れたところで見ることもできます。
授業参観を通して行われる指導法の研究協議は、授業者、参加者、そして私のようにまとめ(助言)をする者にとっても真剣勝負の時間が続きます。本稿では、先日参観した福岡県立聴覚特別支援学校の森田晴菜先生の板書をもとに授業づくりについて述べていきたいと思います。