1.沖縄風疹障害児
昭和39(1964)年10月1日、東京、新大阪間に東海道新幹線が開通しました。それまでは、特急「こだま」で7時間弱かかっていたのが新幹線ひかり号の登場で4時間半となったのです。(現在はのぞみ号で2時間半) その9日後に東京五輪大会の開会式が行われました。日本が戦後から復興し、高度経済成長のまっただ中のことです。
ちょうどこの頃、沖縄では、風疹が大流行し、多くの障害児が生まれることになったのです。母胎が妊娠8週までに罹患すると、先天性風疹症候群となり、胎児が白内障、先天性心疾患、聴覚障害を伴う確率が高くなります。