点字と指文字
私は「特別支援教育総論」や「聴覚障害者教育論」といった授業において履修学生に点字と指文字を覚えることを課しています。出席票には、毎時間自分の名前を点字で打ち(実際には黒丸で描き)、授業の冒頭ではスライドに表示される五つずつの点字、指文字を読んで記載しなければなりません。継続すると学生は簡単な点字は読めるようになりますし、指文字でしりとりといったこともできるようになります。
学生全員が視覚支援学校や聴覚支援学校に勤務する訳ではないのになぜ全員に点字と指文字を覚えさせるのでしょうか。
本稿ではこのことについて述べたいと思います。