言語障害とは、発音が不明瞭であったり、話し言葉のリズムがスムーズでなかったりするため、話し言葉によるコミュニケーションが円滑に進まない状況であること、またそのために、本人が引け目を感じるなど社会生活上不都合な状態であることをいう。現在、小学校に在籍している言語障害のある児童の多くは、一部の時間のみ通級による指導(言語障害)を利用し、他は通常の学級で過ごしており、通常の学級の担任の果たす役割は非常に大きい。このことを踏まえ、言語障害のある児童が、通常の学級における学習場面や生活場面において困っていることや必要な支援について事例をもとに述べるとともに、通常の学級の担任と通級による指導担当者の連携のポイントについて解説。
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