本誌10号においてろう学校理容科・美容科の成り立ち、設置校、生徒数の推移、教育実践を紹介させていただきました。その後、ある人から小説と手紙が送られてきました。書籍は「音のない理髪店」一色さゆり著。帯には『「祖父は日本初の、ろう理容師です」昭和13年、日本初の聾学校理髪科を卒業した青年が徳島で開いた理髪店。開業までの苦労は並大抵ではなかった。そして現代・・・私は祖父の物語を書くことを決めた。言葉がなくても思いは伝わるから。』
と書かれていました。ろう学校の理容科・美容科に繋がりのある人が連絡を下さったこと非常に嬉しく思いました。
昨年度は地元宮城県の宮城聴覚支援学校において、第67回全国聾学校理容科・美容科研究大会(宮城大会)が開催されました。オンラインによる研修会ではありましたが、全国11のろう学校から集まった担当者が理容科・美容科教育の存続と発展のために、全国的なネットワークの構築とその活用をさらにすすめる必要性について議論が行われ、今後の取り組みへの方向性が確認されました。本稿ではろう学校の理容科・美容科を支えてきたこの組織について紹介させていただきたいと思います。総p198 pp174-185