論文

基本情報

氏名 冨樫 進
氏名(カナ) トガシ ススム
氏名(英語) Togashi Susumu
所属 教育学部 教育学科(中等教育専攻)
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「毘盧遮那如来への〈みち〉――空海の言語観をめぐって――」(査読有)

単著・共著の別

単著

概要

8世紀成立の『日本書紀』所収の「仏教公伝説話」では〈仏教先進国〉百済からの仏教文物移入を〈東流〉という熟語で表現する。一方、9世紀に成立した円仁『入唐求法巡礼行記』および『日本三代実録』所収の円仁卒伝においては、会昌の廃仏に伴う円仁の帰国を仏法の〈東去〉として表現する。「東流」から「東去」という熟語の変化の要因としては、空海による毘盧遮那如来の用いる「真言」の象徴たる梵語、その梵語の使用を推進した密教僧・不空への着目に伴うインドの再発見、およびそれに伴う〈仏教先進国〉中国の相対化が指摘できる。
pp.91-109

発表雑誌等の名称

『日本思想史学』(日本思想史学会)第45号

発行又は発表の年月

201309