その他

基本情報

氏名 冨樫 進
氏名(カナ) トガシ ススム
氏名(英語) Togashi Susumu
所属 教育学部 教育学科(中等教育専攻)
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

(報告発表)最澄の不空受容

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

201206

発表学会等の名称

あたらしい古代史の会 2012年6月例会(於, 東京都世田谷区・成城大学)

概要

最澄は、自ら提唱する大乗戒授戒制度の正当性を主張する目的で朝廷に提出した『顕戒論』『内証仏法相承血脈譜』を執筆するにあたり、空海が唐からもたらした不空の文集『表制集』所収の文章を随所に引用する。その引用態度は①自身の将来した密教教義の正当性を主張する②僧綱・南都の高僧が知らない唐仏教の最新情報の典拠とする、という二点に集約されるが、究極的な目的として『表制集』から当時の仏教先進国たる唐のみならず、不空の出身地である天竺における護国仏教のありかたをも取り入れることにより、日中双方で前例のない大乗戒壇設置という事業を正当化することにあったものと考えられる。