急性期の成人看護実習における学生の患者に対する対人認知及び他者意識の対人距離との関係について検討した。
急性期の成人看護実習における学生の患者に対する対人認知と他者意識の,対人距離との関係を明らかにすることを目的に,看護短期大学3年次生を対象にアンケート調査を実施した.対人距離については,実習での初対面時と最終対面時の学生と受け持ち患者との距離を,学生の記憶から推測した.その結果,初対面時と最終対面時の学生-患者間の対人距離は,最終対面時に短縮する傾向がみられた.また,最終対面時では,「感じわるい-感じよい」において否定的認知をした学生で距離が長く,肯定的認知をした学生に距離が短縮する傾向が認められた.
p.13-20
柏倉栄子、石田真知子、杉山敏子、渡邊生恵