基礎看護実習Ⅰ・Ⅱにおける看護学生と患者の対人距離の変化を比較し、対人距離に関する実習中の学習効果と、実習間の学内での学習効果について検討した。実習Ⅰ・Ⅱとも学生・患者間の距離は日数とともに短縮し、学生自身が理想と考えていた距離に近づいていた。実習ⅡではⅠに比べ、患者との距離が大きく、患者に対して最も良い印象を与えるとされる距離に近づいていた。また、実習Ⅰでは不安の評価段階が小さいほど患者との距離が小さい傾向が見られたが、Ⅱにおいては不安の大きさによる距離への影響は見られなかった。
(共著者:渡邊生恵、杉山敏子、柏倉栄子、田多英興)