東北地方、関東地方在住の離職経験のある看護師12名を対象に、半構造化面接調査を実施した。「報われない仕事をやらされている感覚」、「『このまま』がこの先も続くことへの失望」、「心身の蓄積疲労」が抽出された。「相談・愚痴の相手の欠如」は離職意向を増強する因子となっていた。離職決断に至るか否かに影響する大きな介在要因として「結婚・出産・転居」、「上司・先輩からの理不尽な言葉」、「職場への不信感」が抽出された。さらに「職場を辞めるための条件」(例:退職の承諾、次の勤務先)の存在が、離職決断を後押しすることが示された。
(共著者:佐藤 みほ、渡邊 生恵、朝倉 京子)