仙台市内における70歳以上の地域住民を対象にした前向きコホート研究において、追跡期間6年間、解析対象者826名について、n-3系多価不飽和脂肪酸(n-3PUFA)の摂取量と要介護認定および死亡リスクとの関連を報告した。血中 n-3PUFAと要介護認定・死亡の明らかな関連はなかった。 n-3PUFAは抗血栓作用、抗動脈硬化作用、抗炎症作用等のあることが報告されているが、以上の結果は、地域高齢者での n-3PUFA摂取による要介護発生のリスク減少を支持しない。
(共著者:遠又靖丈、寳澤篤、柿崎真沙子、 菅原由美、坪谷透、星玲奈、渡邊生恵、辻一郎)