教師の授業力を高める研修に授業研究がある。しかし聴覚支援学校は数も少ないうえ,業務の多忙化,コロナウイルス感染予防等の理由から授業研究の実施が困難なこともある。その解消のため映像を用いた授業研究がされているが,経験の浅い教員は授業のポイントが見つけられないため有益な情報を得られない可能性がある。ベテラン教員が授業映像のどこを見ているのかがわかれば,映像による振り返りの際,経験の浅い教員でももの付け所がわかり,効率よく授業を振り返る事ができるようになると思われる。そこで,授業研究時に撮影された授業の映像をベテラン教員と教員志望の大学生に視聴してもらい,画面のどこを見ているか視線を計測することで,ベテラン教員と大学生に視聴の仕方に差があるのか,またベテラン教員の市長の特徴について考察した。