日本の義務教育の体育の科目で,「ダンス」の必修化が2012年より施行された。しかし,体育教員はダンス経験が少なく教授法に不安を抱えている教員が多い。本研究では,3DCGとVR(バーチャルリアリティ)を活用してヒップホップダンスの学習者向け教材を作成した。作成したVR教材を学習者に使用してもらい,学習に役立つ教材であるかアンケート調査を行った。その結果多くの生徒からVR教材でより深い学びを行うことができたと回答した。3DCGを活用するより,自身を俯瞰的にみる事ができることや,動きが明確にわかることで改善点を把握するのにも役に立つという。よって,ダンス学習に3DCGとVRを活用することは有効であるといえる。
Yoko Usui, Katsumi Sato, Shinichi Watabe, Erina Yanagida