本研究は、特別養護老人ホームにおける利用料未払いの実態と対応状況、生活相談員の役割を明らかにすることを目的とした。2019年2月から3月に東北6県の全特養(699施設)を対象に匿名の郵送法による質問紙調査を実施し、333施設から回答が得られた(回収率48%)。結果、42%の施設で未払い金が発生し、中央値は365千円であった。未払いの原因は「家族の経済困窮」(70%)や「家族による利用者の金銭の使い込み」(58%)が多く、対応する職種は生活相談員(58%)が最多であった。生活相談員の役割として「連絡調整」「契約時の説明」「本人や家族の状況把握」などが挙げられた。今後、家族に対する支援を含めた支援体制の構築と、生活相談員の役割が重要である。(本研究は、科学研究費補助金(課題番号18K12972)の助成を受けた)