生活機能における階層間の関係-健康の社会的側面の理解に向けて-
第49回日本老年社会科学会、札幌
ヒトの健康を「柔軟性」と捉え、健康の社会的側面の「柔軟性」の仕組みを国際生活機能分類(ICF)の生活機能の概念を用いて理論的に検討した。結果、生活機能におけるレベル間の相互作用の考察から、ヒトの健康の社会的側面は、要素としての個人的動作が、全体としての社会的側面によりコーディネイトされ、一方、動作が社会的側面へ統合されるという、階層間相互作用から遂げられることが示唆された。石附敬、大金邦成