在宅復帰を目指す多系統萎縮症患者への生活行為向上マネジメントの導入
第30回 東北作業療法学会
神経難病である多系統萎縮症患者への生活行為向上マネジメントにもとづく作業療法の事例報告である。進行性の疾患に加えて発熱による廃用が進んだ症例に対して、機能改善は十分といえないまでも、症例の意志を反映した在宅生活送るためのADLニーズに対して反復動作による学習と、環境調整によって自宅退院に至った。入院前の生活状況の把握も含めて本人の価値を把握し、活動や参加に焦点をあてること、在宅生活の継続のための在宅支援スタッフへの申し送りにMTDLPが有効であった。日野菜月、斎藤郁矢、伊藤明海