入院中に調理をすることで意味のある作業を適応的に変化させていった事例
第30回東北作業療法学会
大腿骨系部骨折後に在宅生活を目指す高齢女性に対して、作業療法で調理を実施した報告である。元来、調理は独居生活の継続にむけてニードが高いものであったが、受傷、入院に伴い、実施する機会が途絶えていた。調理を作業療法で実施したことで、ケース自身の能力の把握と今後の生活へのイメージをもつことができ、独居生活者のADLという意味付けから、子へ伝えていく、子の協力を得ながら実施していくという柔軟な変更がなされたことが考察された。福島結花、伊藤明海