その他

基本情報

氏名 柴田 理瑛
氏名(カナ) シバタ ミチアキ
氏名(英語) Shibata Michiaki
所属 総合福祉学部 福祉心理学科
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「保護者の怒りとその対応」

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

201903

発表学会等の名称

日本発達心理学会 第 30 回大会 シンポジウム 支援者支援・養育者支援における「怒り」の取り扱い

概要

攻撃性を伴った怒りは、その存在を認知し受け入れ、適度に表出することで低減することが知られている(Birnbaum, 1980)。一方、怒りを表出せずに溜め込むと、自己破壊的な行いをしたり、パートナーや子ども等の親しい対象に言語的または身体的な攻撃を行ったりしやすい。東日本大震災後の被災地では、自己や他者への過度な怒りの表出が中長期に渡る問題となっている。特に震災直後の保護者は、保育士や役所職員といった支援者に強い怒りを表出することがあった。このような保護者は、子どもの様子や家族をとりまく環境に対して大きな不安を抱えていたようであった。他者への大きな怒りの背後には、本人が認知できない不安が存在している可能性がある。怒りの強度が低い段階で、怒りだけでなく、不安を始めとした多様な感情についても認知し受け入れる必要があるのではないだろうか。本発表ではアメリカ心理学会が開発した虐待防止・育児支援プログラムAdults and children together against violence: Raising safe kids(ACT-RSK; 日本語版 西澤・直井, 2015)の実践を元に、被災地で保護者が示す怒りと、このような怒りへの対応について報告する。
柴田理瑛、川村玲香、小松陽子