「断続的な聴覚刺激呈示が運動物体の速度知覚に及ぼす影響」
日本感性福祉学会第10回大会
本研究では、聴覚への持続的な刺激呈示が運動物体の速度知覚に影響するかを検討した。その結果、断続的な聴覚刺激に比べ、持続的な聴覚刺激を運動物体と同時に呈示した場合に、知覚速度が遅くなり、運動順応の効果も弱まった。これらの結果は、視聴覚相互作用による運動物体の速度知覚遅延が、情報処理における比較的低次の運動処理レベルにおいて生じていることを示唆する。柴田理瑛、行場次朗