「断続音聴取時に生じる運動物体の速度知覚の遅延」
日本認知心学会第8回大会
本研究では、視聴覚刺激の断続呈示が運動物体に対する速度知覚に与える影響を検討した。その結果、聴覚刺激を断続呈示した場合に運動物体の速度が遅く知覚されたが、視覚刺激を断続呈示した場合には速度知覚の遅延は見られなかった。この結果は、速度知覚における視聴覚間相互作用の存在を示し、聴覚へ断続的に信号が入力される場合、聴覚が視覚を変容させることを示す。柴田理瑛、斉藤昂之、行場次朗