「消失事象を主観的なものであると混同させる刺激要因の検討」
日本基礎心理学会第28回大会
運動する背景パタン上の標的が主観的に消失する運動誘発盲を利用して、標的が主観的に消失する条件、実験者が標的を突然消失させる件、標的の輝度を段階的に減衰させる条件を設定し、主観的消失を他の状況とどの程度混同し、また区別できるかを検討した。信号検出理論に基づいて分析した結果、認知的バイアスの影響はないが、輝度減衰と主観的消失の区別は困難であった。さらに輝度減衰の時間幅が 400 〜600msのときに主観的消失との混同は強まった。河地庸介、柴田理瑛、今泉修、行場次朗、松江克彦