イギリスの幼児を取り巻く食の中で、今回は特に保育施設における食事と食育について取り上げていく。コロナ期(例 2020)は、ブレイクダウンのため貧困家庭では、セルフ隔離をしている家族の子どもたちは、収入が少なくなったため、親は食事を抜き、子どもたちもお腹を空かせて保育所へ登園していたと報告されている。本発表で設定したリサーチクエスチョンは次の通りである。① コロナ禍とアフターコロナで食に関する意識や実践は変わったのか ② 子どもの抱える食に関する問題の中で特に子どもの肥満に関してどのようなアプローチで食を教えているのか ③ 食の大切さを子どもに教えるためにどのような活動が行われているのか。またそれを保育施設側がどのように日々の活動へ反映させているのか。家庭ではさまざまな食事をとっている子どもたちが、保育施設でこれらの試みにどのように反応しているのか、また現場では具体的にどのように取り組んでいるのか、そして保育施設における食はどこへ向かおうとしているのか、上の3点リサーチクエスチョンを元に具体例を挙げつつ考察を進めた。