その他

基本情報

氏名 鈴木 敦子
氏名(カナ) スズキ アツコ
氏名(英語) Suzuki Atsuko
所属 教育学部 教育学科(初等教育専攻)
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「イギリスの保育施設におけるコロナと音楽教育の実際と展開 ー アフターコロナの保育と子どもの活動ー」

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

202205

発表学会等の名称

日本保育学会 第75回大会(オンライン開催)

概要

令和3年12月時点では、イギリスにおけるコロナウイルスの感染状況は、オミクロンウイルスの市中感染の広がりとともに悪化の一途をたどっていた。令和3年12月16日には1日の新規感染者数は8万8376人となり、過去最多を更新した。<!--[if !supportFootnotes]-->イギリスはこれまでに全英のロックダウンを3回行っており、政府は小学校以上の教育施設は、全校リモート教育または一部の学年のみ登校可能を、そのロックダウンの時期のよって指示をしてきたが、一方、0歳−5歳の誕生日前までの乳幼児対象の保育施設(例nursery schools)については一貫して開き続けるように指示をしてきた。しかし、開園をしていても、ロックダウン時期は「バブル方式」による保育を行う制限や感染防止対策を行って行う保育には限界があった。また、コロナ禍により、安全性でも経済的にも悪化する社会情勢から、オブサーバー紙(The Observer)による調査(2020)では、61%が保育施設はロックダウン期間中は閉鎖すべきだと回答している。
本発表では、2020年3月以降のコロナ禍の保育施設での音楽について3期に分けて、分析を行った:(1)2020年3月から2021年9月まで:3回のロックダウンの中でも開園を続けた保育施設でどのように音楽活動が行われたのか(2) 2021年度9月の新年度から12月オミクロンウイルス流行前まで:イギリスでは2021年夏までにコロナの新規感染者数が安定したため、コロナに気をつけながらもできるだけ通常を取り戻したいという思いから行われた音楽活動はあるのか(3)オミクロンウイルスのために新規感染者が激増した12月以降の音楽活動はどのようなものがあるか。また、4つのリサーチクエスチョンから、保育施設における音楽が歌や楽器活動のみならず、それらの活動がクロスカリキュラム的な役割や乳幼児の心身の健康維持のために保育には必須の存在となっていること、そしてアフターコロナ向けて、新しい実践のアプローチが求められる考えその内容や方向性について具体的に考察を進めた。<!--[if !supportEndnotes]-->