「イギリス（イングランド）の初等教育KS1における歌唱教材の役割：rhythmic/musical movement songs(動きのある歌）との関係性」

日本音楽教育学会　第48回全国大会　（愛知教育大学）

日本の小学校学習指導要領に準ずるThe National Curriculum（以下NC）音楽についての記述は、KS１に続くKS２（７−１１歳）では、楽典の基礎、音楽史、聴音などが入っている点と比べると、KS1における学習については一見、非常に短くまた簡潔である。しかし、それゆえにこの４つの学習目標の持つ意味は重い。本発表では、４つの学習目標の中の歌唱教材を題材として、日本の小学校音楽のような必修の歌唱教材がないKS１ではどのような歌唱教材が歌われているのか、また創造的に表情豊かに歌うためにどのような工夫がなされているのかについて考察を行った。