「季節の変わり目」に出血頻度が高くなるとの印象を持っている血友病患者が多い。そこで、自然環境の変化と関連した身体状況の変化があるのか、あるとすればどのような環境変化が影響するのか、環境変化の影響が関与する身体状況はどのようなものであるかを6名の患者を対象に検討した。その結果、平均気温の変動が大きい3-5月に出血傾向が増加する患者が多いこと、出血発生日前日から当日にかけての平均気温の低下が大きく、出血の悪循環発生期以外には気温低下との関係が見いだされないことが明らかとなった。村上由則・諸富隆・村井憲男