デュシャンヌ型筋ジストロフィー成人の主幹的QOL-長期的予後を見据えて教育課程の検討-
デュシャンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の予後改善に伴う、学校卒業後を含む長期的予後を見据えた教育課題検討を目的に、QOL尺度を用いてDMD成人を対象に主観的QOLの傾向分析を行った。その結果、疾患進行に伴い身体領域のQOLは低下するが他領域のQOLは維持されること、また、QOL全体に寄与するのは心理的領域のみであることが示唆された。これを踏まえ、個に応じた環境の構築と肯定的な自己概念が教育課題であると指摘した。八島猛・菊池紀彦・村上由則・野口和人
特殊教育学研究,58(1),1—9.