病弱教育・肢体不自由領域を主たる対象とする特別支援教育専攻学生の障害理解促進と、自作可能な疑似的「困難体験」につながる教材開発と、大学等における授業内容・方法に関する一連の実践研究である。定時にWeb上の気象情報を記録する課題で強化因子がない行動を維持する3条件の疑似的場面を再現し、学生を対象に行動の維持の様相を検討した。その結果、事前通知の条件で、課題の実施率が向上した。このことから、回復・改善などの明確な強化を望むことが難しい場合でも、電子メール等の活用により慢性疾患児のアドヒアランス維持の可能性があることが示唆された。村上由則・安達 愛