教員志望学生を対象とした「病気の子どもの理解」の漫画教材の開発と、その効果検証である。糖尿病では「運動」「管理行動の主体」、心臓病では「活動制限の個人差」「感染症予防」などに関わる教材を漫画製作用PCアプリにより作成した。ストーリーは、通常学級担任教員視点の場面・展開である。症状・治療・学校生活上の困難や管理行動・教育的支援の4つの観点で構成した質問項目(各疾患30項目)及び自由記述からなる質問紙による効果検証を行った。漫画教材を読む群・読まない群、また同一被験者で漫画教材を読む前・読んだ後を比較した結果、漫画教材による疾患理解促進が確認された。村上由則・井上早紀