病弱教育・肢体不自由領域を主たる対象とする特別支援教育専攻学生の障害理解促進と、自作可能な疑似的「困難体験」につながる教材開発と、大学等における授業内容・方法に関する一連の実践研究である。てんかん発作発生メカニズムを擬似的に示した「事物教材」と、発作による「意識レベルの低下」がもたらす「情報の欠落状況の体験・体感型教材」を取り扱った。「事物教材」の作製過程を通じて神経活動のバランスとその乱れとしての「てんかん発作」の理解が、一方、「状況体験教材」では適応上の困難の理解が促されることが示唆された。村上由則・大江啓賢・菊池紀彦・八島 猛