健常小学生における心理的および身体的ＱＯＬ調査

成人用SF-36（健康医療評価研究機構）を参照し試験的に作成した「子どもＱＯＬ調査」を実施した。「生活の満足度」「身体状態と関連した家族関係」「活動制限」「主観的な身体および心理的健康」の4カテゴリーから構成されている。小学校４～６年生168名（東北88名、関東80名）を対象とした。東日本大震災との関連で、東北太平洋側・関東内陸の地域属性が及ぼす影響に関して検討したところ、「体」「心」の総合的設問で地域属性間に有意な差が認められるとともに、特に東北太平洋岸側の男子においてＱＯＬの低下が示唆された。村上由則・小畑文也・八島　猛

宮城教育大学附属特別支援教育総合研究センター紀要，9, 37-45.