脊髄性筋委縮症児を対象として、運動障害状況の評価を踏まえたコミュニケーション形成に向けたAACシステム開発した実践研究である。誕生時から運動出力がほとんどない観察されないため、AAC適用の前提としての認知水準の把握が困難であった。そこで、前出の研究で開発・適用したスイッチシステムと、新たに開発したPC上で動作・自動記録されるアプリケーションを活用した「見本合わせ課題」により対象児の認知機能水準を把握した。それを踏まえ「YES-NO反応を介したコミュニケーション場面」を設定し、対象児のコミュニケーション能力を客観的指標により明らかにした。村上由則・水谷好成