肢体不自由の中でも超重症児に分類される脊髄性筋委縮症児を対象として、運動障害状況の評価を踏まえたコミュニケーション形成に向けたAACシステム開発した実践研究である。対象児の「眼球運動電位」「指屈・指伸筋群の筋電位」「左右人差し指・中指から手掌・手甲の動作」を増幅・活用してのマイクロスイッチ・おもちゃシステムを開発・適用した。開発・適用の過程において、スイッチシステム設置に影響する環境要因を極力排除しつつ、スイッチ動作のスタビリティとフレキシビリティの検討・考慮も重要な支援内容となることも合わせて明らかとなった。村上由則・水谷好成