小・中・高等学校における慢性疾患児への教育的支援‐特別支援教育の中の病弱教育-
慢性疾患児のほとんどは、通院治療・自宅管理を行いながら地域の通常学校に通学している。この実態をふまえ、健康な多数集団で構成される通常学校・学級の中での、慢性疾患児の適応と教育的支援についてのレビュー論文である。資料としたのは、慢性疾患児が看護師や学校教員に直接語った「コトバ」を取り扱った論文等とである。日常的な治療管理を継続しつつ、通常学校内で様々な困難や不快な出来事を経験する。その事実を生み出す環境と、特に思春期の慢性疾患児の心理発達との関連を理論的に検討した。
特殊教育学研究,44(2),pp.145-151.