「病気とは何か」-患児・者の視点と教育の役割-
病弱・慢性疾患の障害特性を整理し、病気現象を個人内における認識・理解、医療・教育の支援者の認識・理解について言及した。そのうえで、病弱教育の中心的課題をQOLの向上と想定した。病弱児・慢性疾患児のQOLの状況を把握するために、子ども自身のナラティブな語りと客観的情報のクロスさせる方法論について論じ、「基底還元論から意味目的論」「「すり替え活動論から方略選択論」への教育者・支援者側の転換の必要性を述べた。
育療,30,pp.13-22.