本研究は、障害理解のためのハンドクラフト教材開発とICT利用による指導法の改善の2つの目的から構成されている。①特別支援教育専攻学生が、病弱・肢体不自由児の困難の擬似体験を可能にする、腎臓病、人工透析、てんかん、不随意運動、痙性マヒ、アテトーゼ等の教材を開発した。②学内限定のWebサイト「教材ライブラリー」を構築した。Webサイトを活用して、特別支援教育専攻学生の指導方法の改善を試み、その有効性が確認された。学生は、対象児の困難を深く理解し、また、自発的に教材の開発を始めた。研究結果は、手作り教材とICTの組み合わせで、ディープラーニング・アクティブラーニングが可能になることを示唆している。