「発達障害児をもつ親の支援ニーズに関する検討－中学校進学時に焦点をあてて－」

本稿では、小学6年生の発達障害児をもつ母親に、中学校進学における課題や不安、心配ごとについてインタビューを行った。さらに、その課題に対し親としてどのように対処しているのかについても聴取し、中学校進学時における発達障害児の親の支援ニーズについて検討した。その結果、親は自分の子どもが進学する中学校での発達障害児への支援に関する情報を求めているものの、必要な情報の不足と、情報の収集方法に対し困難を感じていることがわかった。また、年上のきょうだいの有無、性別、学区の三点から、親が必要とする情報や状況に違いがあり、それぞれの状況に応じた支援を必要としていることがわかった。
総p.82pp.41-49

東北福祉大学特別支援教育研究室研究紀要Vol.3