クリニカル・クラークシップやトップダウンの考えを取り入れ,これまで以上に臨床現場での体験を重視した臨床実習に再構築した.新たな実習を経験した学生たちが作業療法士として従事することへの期待と,その期待に臨床教育でのどのような経験が関係するのかについて検討した.
実習経験の中でも,従来からの指導法である記録を介した指導ではなく,CCでの即時指導やトップダウンの視点を持った指導により,学生たちが対象者の生活やニーズを重視しながら考え行動し,作業療法士として働く自己イメージを具体的に持つことができたのではないかと考えられた.
稲垣成昭, 佐藤善久, 渥美恵美, 紀國谷恵子, 伊藤明海