その他

基本情報

氏名 鎌田 美千代
氏名(カナ) カマタ ミチヨ
氏名(英語) Kamata Michiyo
所属 健康科学部 保健看護学科
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「漢字・数字・片仮名・アルファベットの文字の種類による記憶エラーの検討」

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

201408

発表学会等の名称

一般社団法人日本看護研究学会第40回学術集会

概要

【目的】
医療現場では、常に時間切迫した状態で、複数の事項を記憶することが必要となる場面を目にする。教育現場を見ていると、数字や片仮名を記憶することが苦手な学生を目にすることがあり、エラーの対策を指導する必要がある。そこで今回は、漢字・数字・片仮名・アルファベット別に記憶が難しい単語について検討し、エラー対策の指導のエビデンスとしたい。
【研究方法】
対象:A大学の看護系大学生2-4年次学生20名、実験の概要を集合的に説明し実験協力者を募った。
課題:独自に作成したリーディングスパンテストを用いた。覚える単語は漢字・数字・片仮名・アルファベットで、音読の場合と黙読の場合の両方を実施した。さらに今回は、一度解答してもらい次に副課題を行い、再度回答を行ってもらうように実験計画をたてた。副課題は簡単な計算や漢字の読み、単位の変換などであった。
倫理的配慮:本研究は実験協力者に対して、目的や方法など研究の内容を口頭及び文書をもって十分に説明し同意を得てから実施した。この研究はA大学保健看護学科の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】
文字の種類によって記憶の困難度が異なっていた。特に漢字においては3語と4語の間に大きな差(p<.01)が見られた。副課題の前後では数字においてのみ有意な差(F(1,156)=6.861, p<.01)が認められた。
【考察】
日常的に学生を見ていると、数字や片仮名の記憶が苦手であると考えていた。予想通り数字の記憶は難しいようであったが、実験の結果から見ると片仮名よりもむしろ漢字の記憶が難しいことが示唆された。医療用語を用いてテストを作成したため、漢字の単語の中にまだ学習していない単語が含まれていた可能性もある。今後の課題として、課題となる単語の意味の理解を問う必要性があることが示唆された。
杉山敏子、鎌田美千代、二瓶洋子、渡邊生恵